国連の制定した3月22日の「世界水の日」にちなみ発足した募金活動「Tap Project」が3月22日~29日、ユニセフが中心となりバンクーバー各所で展開される。
同プロジェクトは途上国の「5人に1人は安全な水を飲めない」「毎日5千人が水に付随する病気にかかり亡くなっている」という現状に対しての認識を広げるために2007年ニューヨークを皮切りに発足し、全米46州、日本でも首都圏を中心に今年から活動を展開する。カナダは昨年から参加、30万カナダドルの寄付を集めた。
バンクーバー地域ではステーキ・レストランチェーン「The Keg Steak restaurant and Bar」全20店と「Opus Hotel」が同プロジェクトに参加。普段は無料で出す水に対して1カナダドルの寄付を募る。
「子どもたちの人道支援で知られるユニセフに協力してプロジェクトに参加することは非常に重要できっと多大な効果を得られてると信じている。スタッフやお客様の協力のもと安全な水を子どもたちに届ける手伝いができてうれしい」(The KegのDavid Aisenstat社長)。
レストランのほか、Tecumseh Annex小学校(1551 East East 37th Avenue, Vancouver)では3月31日、水をくむために毎日、長い距離を歩き、そのために学校に通うことのできない途上国の子どもたちへの理解を深めるために歩く「ウオーク・フォー・ウオーター・デー」も地域レベルの試みとして実施する。
1ドルの寄付で「子ども1人に40日分の安全な水」または「1日に40人分の安全な水」、「100個の浄化水タブレット」を提供することができるという。
「今後も参加レストランが増える見通し」(ユニセフ・カナダ)だという同プロジェクト。地域・企業レベルでの参加も呼びかけている。