バンクーバー、ウエストサイドにあるジェリコ・ビーチ・パークで4月18日、アースデイ(同22日)にちなんだ植樹イベント「アース・デイ・バンクーバー・セレブレーション」が開かれ、家族連れなど約4,000人が訪れ、苗木の植樹や先住民族のドラム演奏などを楽しんだ。主催はトロント、バンクーバーを中心としてカナダ全域に環境保全活動を呼びかけている非営利団体Evergreen。
同イベントは今年で9回目。毎年メーン行事として参加者による苗木の植樹を行っている。今年は4,000本の植樹を目指して広く市民に参加を呼びかけ苗木を用意したが、イベント開催地の植樹用地面積の関係から3,000本を植樹し、2,000本は参加者の持ち帰り用とした。参加者は主催者により用意されたシャベルと手袋を使いビーチ沿いに苗木を植樹した。
会場ではカナダ先住民族による太鼓やダンスの披露、アートやクラフトの紹介、ティーピーと呼ばれるテントでの伝統的な昔話の語り聞かせなどが行われたほか、バンクーバー水族館、Evergreen などの団体が環境問題に関連したぬり絵やクラフトを楽しめる特設ブースを設けた。
小学1年生と3年生の子ども2人を連れて家族4人で参加したLizzyさんは「参加は今年で3回目。毎年、植樹をして音楽を聴き、一日中楽しんで帰る。もちろん車では来ずに歩いて来た。環境のことや、先住民族の人たちのことなど子どもたちに関心を持ち続けてほしいから来年もきっと来る」と話す。
スタッフの一人、Jodyさんは「イベントの認知度が毎年上がっているのでやりがいがある。毎年来ているという参加者が今年からは『ボランティアで主催者側の手伝いをしたい』と言ってくれたり、『植えた苗木を散歩の途中に見て成長を楽しんでいる』という声を聞いたりするので、続けることに意味があると実感する」と話す。
3,000本用意された植樹用の苗木はイベント開始3時間半後の2時半ごろにはすべてなくなり、持ち帰り用の苗木2,000本もイベント終了までにほぼすべてがなくなった。