バンクーバー・ホワイトキャップス、今シーズン初勝利-元Jリーガー3人が対戦

今試合が北米デビュー戦となったティンバースの西村卓朗選手に「けがとかしてないか?」と気遣うホワイトキャップスの平野孝選手。撮影:Shugo Takemi

今試合が北米デビュー戦となったティンバースの西村卓朗選手に「けがとかしてないか?」と気遣うホワイトキャップスの平野孝選手。撮影:Shugo Takemi

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 スワンガード・スタジアム(3883 Imperial Street, Burnaby)で4月25日、ユナイテッド・サッカー・リーグ(USL)1部のバンクーバー・ホワイトキャップスがポートランド・ティンバーズと対戦し、1対0で念願の今シーズン初勝利を収めた。

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 両チーム互角の緊迫した試合展開の中、後半63分、ホワイトキャップスのキャプテンMartin Nash選手がキーパーがはじいたボールをゴール隅へ。そのまま試合終了まで1点を守りきりホームでの白星を決め、会場に詰めかけた5,000人を超える観客が大いに沸いた。

 ティンバースには、昨年に続き2年目となる鈴木隆行選手に加えて、今シーズンは元大宮アルディージャの西村卓朗選手も所属。ホワイトキャップスの平野孝選手との「元Jリーガー直接対決」も会場の日本人ファンの注目を集めた。

 試合後、平野選手は「これまでの3試合ともチームの状態は良かったが、結果として勝利につながらずにいたので、常に監督が『Be Patient(辛抱強く戦え)』と言い続けていた。『やっと勝てた』という感じ」と地元ファンの前での勝利にほっとした様子。開幕以来、順調にフル出場を果たしていることについて、「自分自身としてはまだまだやれると思っているので、ここで満足せずにもっともっとチャンスメークにかかわるプレーができるよう努力したい」と意気込みを見せる。

 西村選手は「日本を離れて外国人としてチームに所属した初めての試合で、結果として負けてしまったのは残念。大宮でチームメートだった平野さんと今回は対戦相手として、しかも外国の地でサッカーができたことがいい思い出になった」と北米リーグデビュー戦を振り返り、「北米のチームがどんなスタイルのサッカーをするかは、これまでの練習やプレシーズンの試合を通して徐々に分かってきたので、次のホーム開幕戦ではしっかりといい結果を出せるように力を尽くしたい」と抱負を語る。

 当日、会場の一角はポートランドのサポーター「Timbers Army」約200人でグリーンに染まり、バンクーバーのサポーター「Vancouver Southsiders」との応援合戦を繰り広げて会場を盛り上げた。

 ポートランドから車で6時間以上かけてバンクーバー入りしたというBruceさんは「34年間ティンバースを応援し続けてきた。バンクーバーとの対戦はいつもいい試合になるので、遠いがなるべく足を運ぶようにしている」と話し、「Takuroは、チームにとってもリーグ全体にとってもいい選手。よく動くし、とにかく速い。これからのシーズンが楽しみ」と西村選手の今後の活躍に期待を寄せる。

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