20歳のベルーガ、メスの赤ちゃんを無事出産-バンクーバーの水族館で

バンクーバー水族館で20歳の母親オーロラがメスの赤ちゃんを無事に出産した。撮影・提供:Vancouver Aquarium

バンクーバー水族館で20歳の母親オーロラがメスの赤ちゃんを無事に出産した。撮影・提供:Vancouver Aquarium

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 バンクーバーのスタンレーパークにある水族館「Vancouver Aquarium」(845Avison Way, Vancouver) で6月7日、20歳のベルーガ(シロイルカ)のAurora(オーロラ)がメスの赤ちゃんを出産した。オーロラは昨年出産したQila(キーラ)の母親。産後の経過は母子ともに順調。

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 7日12時半ごろ胎児の尾ひれが出始めたことが確認されプール脇への一般入場をストップ。担当獣医、スタッフが緊急時に備えてウエットスーツを着込み見守る中、3時39分に体長1.5メートル、体重約60~70キログラムの赤ちゃんが無事に誕生。赤ちゃん誕生のアナウンスとともに、館内では盛大な拍手がわき起こった。

 誕生した赤ちゃんはオーロラに導かれ、すぐに水面に顔を出し最初の呼吸をして、見守っていたスタッフを安心させた。その後も母親にしっかりと寄り添われながらプール内をゆっくりと泳ぎ回ったり、時には母親におぶさる様な甘えるしぐさも見せた。

 水族館、哺乳類担当の海洋生物学者Lance Barrett-Lennardさんは「出産がとても順調に進み安心した。オーロラは出産経験のある母親なので、赤ちゃんとの接し方に落ち着きが感じられる。赤ちゃんの誕生後しきりと話かけている声が聞こえてきており、それに対して早くも赤ちゃんが母親の口マネをして声を出しているのも確認できた。昨年生まれたTiqa(ティカ)は産後3週間は発語がなかったので、これには驚き感心している」と話す。

 館内のほかの4頭のベルーガは現在別のプールに移されており、母娘はスタッフによる24時間体制の観察を受けている。赤ちゃんへの授乳がうまくできるようになるまでの、少なくとも2~3週間は来館客の立ち入りを5~6メートル圏外に制限する予定。

 出産時刻に来館していたEileen さんとKristaさん(8)の母娘は「もうすぐ赤ちゃんが生まれるとは聞いていたが、まさか自分が来ている時に生まれるとは思っていなかった。生まれてすぐの赤ちゃんがプールの表面に顔を出したのを見て感動した。もっと近くで見たいがしばらくはそっとしておいてあげるのに賛成」と話す。

 赤ちゃんの名前は昨年同様、一般からの公募で選ばれる予定だが、応募方法などは未定。赤ちゃん誕生の様子はYouTubeで公開されている。

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