世界でも有数のゲイ・フレンドリー都市であるバンクーバー各地で7月30日から、ゲイ・コミュニティーのプライド・ウィークにちなんだイベントが開催されている。
期間中、毎年恒例のメーン・イベントであるプライド・パレード(2日)をはじめ、大小さまざまなイベントが連日にわたって開催された。ゲイ・バーなどのナイトクラブが集中するデイビーストリート沿いでは、ゲイ・コミュニティーの象徴であるレインボーカラーの旗やバルーンが街を彩り、プライド・ウィーク前後期間にも長期にわたりイベントが繰り広げられる。
ナイトクラブCelebrities Night club(1022 Davie St, Vancouver)では7月30日、今回初となるゲイ・ファッションショー「Pride in Fashion」を開催。男性モデル9人、ダンサー4人、女装パフォーマーのドラァグ・クイーン2人が独特のゲイ・コスチュームに身を包み、ファッションショーやダンス、歌などのパフォーマンスで詰め掛けた観客らを沸かせた。4人のダンサーによるダンスパフォーマンスでは、幅約1メートルのランウェイ上で繰り広げられる激しいダンスに、思わず観客もランウェイの周囲に駆け寄り歓声を上げる一幕も。写真家・ファッションディレクターであるTJ Nganさんが同イベントのプロデューサーを務めた。
13日からは同性愛をテーマにした映画を上映する「Vancouver Queer Film Festival」もCinemark Tinseltown(88 W Pender St, Vancouver TEL 604-806-0799)などバンクーバー市内6か所で開催される。上映作品は20分程度の短編が中心。23日まで各映画館で毎日上映する。
Vancouver Pride Societyは2009年~2011年の活動テーマとして「教育、解放、祝賀」を挙げ、世界的に見れば同性愛結婚が認められている国がまだ少ないことから、同性愛に対する更なる理解と受容を目標に活動する。