バンクーバーで開催中の「2009 World Police & Fire Games」4日目の8月3日、Westin Bayshore Hotel (1602 Bayshore Dr. Vancouver)で行われたベンチプレス競技で、日本の武藤勝行選手が男子Grandmaster 67.5キロ以下の部で1位となった。
ベンチプレス競技初日の3日は75キロ以下の各クラスにエントリーした男子計43人、女子計37人が参加。コーチや参加者の家族の応援の掛け声が飛び交うなか、100キロ以上のベンチプレスが次々と持ち上げられ観戦者の喝采があがる場面も。
武藤選手は見事110キロを上げ、大会通算7個目の金メダルを獲得。1995年のメルボルン大会以来7度目の大会参加。「メダル獲得も嬉しいが世界中の消防士たちが一堂に会し、交流を深めるこの大会に参加することにも大変意義があると感じている。次回のニューヨーク大会はグラウンド・ゼロでの追悼の意味も兼ねているので、ぜひ多くの日本の消防隊員たちと参加したい」と話す。
武藤選手が副理事長を務める日本警察消防スポーツ連盟では日本での同大会の開催を目標の一つとしている。バンクーバーでの日本チームのトレーナー兼コーディネーターを務める小川学さんは「1万人以上の選手とその家族、コーチなどが10日間に及ぼす経済効果は大変大きい。オリンピックとは違い既存の施設を使用して競技を開催するので主催国のコストも低めで済むので良いのでは」と話す。
観戦に来ていた日本人女性は「北米では消防隊員はカレンダーが発売されるほど人気の職種。この大会は今回初めて知ったが、いろいろな種目の競技があって面白いと思った。3,000人以上の市民のボランティアが運営に参加している点にも感心した」と話す。
大会はUBC、BCITをはじめグレーター・バンクーバー各地で開催中。競技スケジュールはサイトで確認できる。観戦無料。今月9日まで。