バンクーバー国際空港、リッチモンド市内とダウンタウンを結ぶ新しい鉄道「Canada Line」が8月17日に開通し、初日のみの無料乗車を試そうと市民3万人以上が乗車した。
「Canada Line」は2010年冬季五輪、パラリンピックの開催へ向けて進められていたプロジェクトの一つで、ダウンタウンのウォーター・フロント駅と空港間約19キロメートルの距離を25分で走行。日中のピーク時には3~4分間隔のダイヤを組む。
一般乗車に先立ち、10時よりバンクーバー国際空港で行われたオープニング・セレモニーにはCampbell 州知事、Robertsonバンクーバー市長、Brodie リッチモンド市長などが参加し、関係者とともに開通を祝った。Campbell州知事は「予定よりも4カ月近く早い開通となり、大変うれしく思っている。この路線の開通は五輪のみならず、人々の生活、環境や経済など色々な面で素晴らしい将来をもたらしてくれるだろう」とスピーチした。
13時からの無料乗車開始時には各駅で最大千人の列ができ、ダウンタウンでは2時間待ちの駅も。鉄道会社Translink は開始後3時間で3万人の乗車があったと発表。21時の終了時までには5万人を超える利用者を見込んだ。
リッチモンド終着駅のBrighouse駅では13時に獅子舞と太鼓の演奏を開始、市長によるテープカットで開通を祝った。先着順にリッチモンド・ショッピングセンターやRiver Rock CasinoからTシャツ、商品券などの記念品が渡されるとあって、13時には約800人が集まり、中には前日深夜から並んだ市民の姿も見られた。
18日からは通常運行を開始する。ダウンタウン~空港間の乗車賃は3.75カナダドル。