「バンクーバー国際映画祭（Vancouver International Film Festival）」が10月1日～16日まで16日間にわたって開催される。今年で28回目。

　同祭は1982年以来、映画による国際理解と交流を目指すとともに、カナダおよびブリティッシュコロンビア州の映画産業を活気づける目的で開催されている。今年は70カ国以上から377作品が参加、15万人の観客動員が見込まれている。

Festival Directorの Alan Franeyさんは「今年もアフガニスタン、ベトナム、ペルーなどを含む世界中から素晴らしい作品が参加している。オープニングガラで上映の『A Shine of Rainbows』、カンヌ映画祭での受賞作品『The White Ribbon』など見ていただきたい作品は名前を挙げきれないほど多くある。何より映画を通して世界中の人が繋がることが大変素晴らしい」と話す。

　スポンサー最大手の通信会社Rogers 利用客がサイトから人気投票に参加できる「Rogers People’s Choice Award」、東アジアの若手監督作品に贈られる「Dragons and Tigers Award for Young Cinema 」、カナダ人監督の作品に贈られる「Canwest Award for Best Canadian Feature Fim」など9つの賞も用意されている。

　日本からは役所広司さん初監督作品の「ガマの油（TOAD'S OIL）」がDragons and Tigers Award授賞式で上映されるほか、松山ケンイチさん主演の2作品「カムイ外伝（kamui）」（崔洋一監督）と「ウルトラミミラクルラブストーリー（Bare Essence of Life）」（横浜聡子監督）など、ショートフィルム6作品を含む16作品が参加。佐々木想監督の「ぴゅーりたん（Left Out）」、真利子哲也監督の「イエローキッド（Yellow Kid）」はDragons and Tigers Award for Young Cinema賞にノミネートされている。

　会場はEmpire Granville 7 Cinemas、 Vancity Theatre、Ridge Theatreなどの市内各所。

　チケットはサイトや電話（TEL 604-685-8297）、Vancity Theatre の窓口で今月12日から発売開始。一般＝11カナダドル。昼間の興行（18時まで）＝8カナダドル、シニア（65歳以上）＝8カナダドル。そのほか、10枚つづり＝100カナダドル、昼間興行パス＝250カナダドルなども販売。