2010年バンクーバー冬季五輪で、フィギュアスケート選手たちの練習用リンクとして利用される「Trout Lake Rink」(3350 Victoria Dr. Vancouver TEL 604-257-6965)で9月24日、一般公開オープニングイベントが開催された。会場には市民約200人近くが集まり、無料スケートを楽しんだ。
同リンクは完全バリアフリー、エコフレンドリーをテーマに建設デザインされた。ロビーの天井部分には2006年の嵐によるスタンレーパークの倒木の廃材を利用し、建設途中に出る廃棄物のうち75%はリサイクルとして再利用、リンクの氷冷却システムから出る熱を館内の温水設備に利用する、などの工夫が凝らされている。
オープニングに当たり、バンクーバーのRobertson 市長は「地球環境に配慮したこのアイスリンクの完成を大変誇りに思う。五輪を通して世界中の人に環境配慮のメッセージを伝えられることは素晴らしいこと」とあいさつした。
関係者による開場式典後、市民に無料でスケートリンクを90分間開放。スケート靴のレンタル代も無料とあって多くの市民が貸し靴コーナーに列を作った。途中、バンクーバー五輪公式マスコットのMiga、Sumi、Quatchiが氷上に姿を現すと、一緒に記念撮影をしようとするスケーターたちに囲まれて動けなくなる一場面も。
同リンクは2010年1月中旬に五輪向けの準備を始めるまでは一般の利用が可能。五輪終了後は氷上面のサイズ縮小などの予定があるため、5月までは一般への利用が中止になる。無料スケートは今月25日まで。開放時間は18時30分~20時。