バンクーバーの5th Avenue Cinema(2110 Burrard St. Vancouver)で10月6日、グリーンカーペットイベントが開かれ、気候変動をテーマにしたドキュメンタリー映画「The Age of Stupid」が上映された。主催はPowerUP Canada 。
10月1日から開催中の「バンクーバー国際映画祭」の一環で行われた同イベント。通常映画祭などで使われるのはレッドカーペットだが、同イベントではテーマである環境問題にちなんでグリーンカーペットを用意。グリーンカーペットは100%ニュージーランド産の羊毛製で、生物分解性、低毒性である点が特徴。実際の色は白色で、「環境に配慮している」という点から「グリーンカーペット」となっている。会場に訪れた映画俳優や女優、環境を題材にした書籍の著者らがグリーンカーペットの上でインタビューに応じた。
上映された「The Age of Stupid」はアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞作「ブラックセプテンバー/五輪テロの真実」を手掛けたフラニー・アームストロング監督作品。地球温暖化をはじめとする気候変動をテーマに、ドキュメンタリー、ドラマ、アニメーションを掛け合わせた手法で地球の未来を描き、「なぜ人類はもっと早くに手を打たなかったのか?」と問いかける。
上映会場では、地球温暖化防止への呼びかけや取り組みを行っているPowerUP CanadaのTzeporah Bermanさんが「気候変動において深刻な時を迎えている。産業が発展することによって利益が出ると同時に、大切なものを失っている。ぜひこの作品を見て、考え、友達や家族と話してほしい」と呼びかけた。
「The Age of Stupid」は10月5日から世界各地で順次公開中。バンクーバーでの上映は現在未定。