バンクーバー冬季五輪の放送メディアコンソーシアム（共同事業体）は昨年12月、全国のCineplex系の映画館で上映するオリンピックの実況中継の前売り入場パスの発売を開始した。

　「Lights! Camera! Olympic Games Action!」と題された同企画はカナダで初めてオリンピック期間中に映画館での実況中継を行うもので、オリンピックのテレビ放映権を持つCTVとCineplex系映画館の共同で実現した。同コンソーシアムKeith Pelley社長は「今回の上映の実現はカナダの皆さんにオリンピックを今まで経験したことのない方法で楽しむ機会になるだろう。カナダ人選手が金メダルを目指している様子を地域の人たちが一丸となって応援する場も提供できる」と話す。

　上映館では2月12日の開会式から28日の閉会式までの17日間、1日平均12時間HD大画面上5.1デジタル・サラウンド・サウンドの音響効果でCTVによる中継を行う。Cineplex Entertainment のPat Marshallさんは「オリンピックのゲームを観戦に行けない人も大画面を観ながら応援すれば、実際に会場にいるような気分になれるに違いない。映画館は多くの仲間と誘い合ってお気に入りのチームを応援するのにぴったりな場所」と観戦を呼びかける。

　上映はカナダ全国のCineplex系映画館のうち64館のみ。バンクーバーエリアではリッチモンドとコキットラムのSilver City、サレーのCineplex Odeonなどで上映。前売り入場券は上映館で発売。期間中何度でも入場できるパス＝29.95カナダドル、1日限り有効の1日券＝9.95カナダドル（1日券は1月15日発売開始）。パスは購入者本人以外でも利用可能。各館ではプライベート・グループへの個室レンタルも受け付ける。