バンクーバーの日系団体企画「5千羽鶴プロジェクト」、完成迫る

1月9日、日系ヘリテージセンターで、「5千羽鶴プロジェクト」の最終作業として参加者の思いが綴られた鶴に糸を通す作業が行われた。撮影:竹見脩吾

1月9日、日系ヘリテージセンターで、「5千羽鶴プロジェクト」の最終作業として参加者の思いが綴られた鶴に糸を通す作業が行われた。撮影:竹見脩吾

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 バンクーバーで日系団体により進行中の冬季五輪応援企画「5千羽鶴プロジェクト」で1月9日、折られた5千5百羽余りの鶴に糸を通してつなぐ最終作業が日系ヘリテージセンター(6688 Southoaks Cres., Burnaby)で行われた。

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 同プロジェクトは冬季五輪スペシャル・カウントダウンイベント「Pulse to the Podium」の一環として地元日系団体「企友会」と「木曜会」が11月から進めてきたもの。バンクーバー市内5カ所のコミュニティーセンターを会場として市民に参加を呼びかけ、五輪のシンボル色5色の折鶴各1,000羽を目標に作成してきた。

 会場参加者以外にも日本語学校や日系企業、公立高校の日本語クラス生徒たちなどが協力し、最終的に5,505羽の鶴が集まった。プロジェクト広報担当の山本美穂さんは「折り紙は初めてで1羽折るのに10分以上かかる参加者も少なからずいた。バンクーバーという土地柄、他国からの移民という参加者も多くあったが折り紙を通しての五輪応援という一つのプロジェクトを共有できたのは素晴らしいこと」と話す。

 ボランティアとして多くの会場で折り方の指導を手伝った語学留学生、志村政俊さんは「せっかくバンクーバーに居るのだから何かの形で五輪にかかわりたいと思った。鶴の折り方を英語で説明するのは初めてで苦心した。多くの人たちと交流ができてとても充実した時間を過ごせた」と振り返る。

 各色50羽ごとに100本以上の糸に通された鶴は、2月6日、日系ヘリテージセンターロビーで除幕式が行われ展示公開される。除幕式では日本語学校生徒たちによる歌やバンクーバー在住舞台アーティストの平野弥生さんによるパフォーマンスを予定。「参加者たちの思いがこもった鶴がどのような形で一つになり飾られるのか、多くの人に見に来てもらえればうれしい」(山本さん)。

 除幕式は17時~。

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