2010年バンクーバー冬季五輪会場の一つでもあり、世界中のウインタースポーツ愛好家に人気のウィスラー・リゾート(4545 Blackcomb Way, Whistler, BC)で、今シーズンに入ってスキー教室に導入したGlobal Positioning System(衛星利用測位システム、GPS)が参加者らから好評を得ている。
同リゾートの子ども向けスキー・スノボ教室「Whistler Kids」「Ride and Tribe」とプライベートレッスンで利用を開始したFlaik社製のリアルタイム・トラッキングシステム。プログラム参加者は、GPSを内蔵したタグを装着してコースを滑ると、現在地のチェックだけでなく、その日1日に滑ったコースや標高差、滑走距離、平均速度などが記録として残り、クラス終了後にウェブで確認することができる。
「プログラムに参加する子どもたちの保護者の皆さんは、自分の子どもたちが今どこを滑っているのかを把握できるので、より安心して自分の時間を満喫することが可能になったはず。反響も予想以上で好評」と話すプログラムマネジャーのDonna Kerrさん。「(当同システムは)安全な環境の中で、子どもたちがスキー技術を向上させながら、グループの仲間たちと一緒に雪山を楽しく探検する機会を作るというプログラムの目標達成に貢献してくれている」とも。
同社のシステムは、2008年11月に米・コロラド州のスキーリゾート「Copper Mountain and Steamboat Resort」が初導入して以来、着実に市場を広げてきた。現在では、カリフォルニア州やバーモント州にあるアメリカ有数のスキーリゾートをはじめ、カナダ・ケベック州の「Mont Tremblant Resort」など計9カ所で利用されている。