バンクーバーのダウンタウン、グランビルストリートの 路上で1月22日から旧正月を祝うイベント「Lunar Fest」が開催される。2010Cultural Olympiadの一環で、共催はAsian-Canadian Special Events Association。
中国系移民の多い北米では、旧正月は「チャイニーズ・ニューイヤー」として広く知られており、ニュース番組や公立学校の季節行事として取り上げられることも多い。今年の旧正月は2月14日。バンクーバーオリンピックの開催時期と重なるため、Cultural Olympiadの一環とし、世界中から訪問客の訪れるダウンタウンでのイベント開催となった。
1月22日からは、ダウンタウン中心地を南北に走るグランビルストリート 沿道、ロブソンストリートとジョージアストリート間に40本の鉄筋を立て、カナダと台湾の小学生からデザイン画を公募したランタン「Lantern Forest」2,010点を飾るほか、カナダと台湾アーティストの共同プロジェクトとして先住民族のトーテムポールからイメージしたデザイン「Totem Lanterns 」の展示も行う。同日17時からの点灯式にはオリンピックマスコットたちも登場し、水の妖精たちによる点灯を見守る。
大みそかと元日にあたる2月13日・14日には、同所で「Welcoming Majestic Tiger」と題しアジア系の各種パフォーマンスを予定。今年度のグラミー賞にノミネートされている台湾出身太鼓グループ「Ten Drum Art Percussion Group」の演奏をはじめ、地元子ども和太鼓グループ「Chibi Taiko」の演奏、中国獅子舞などを無料で披露する。
リッチモンド市に開設する冬季オリンピック関連イベント施設「O Zone」でもオリンピックイベントを競技する12支をかたどった2メートル大のランタンの展示が行われる。同イベント広報担当者は「世界中から来る人々にバンクーバーの文化の一部として定着している旧正月の風景を見て楽しんでもらえれば」と話す。
ランタン展示は2月28日まで。