バンクーバー出身の新進デザイナー、リアン・マッケルロイ(Leanne McElroy)さんが自身のブランド「エルロイ(Elroy)」を立ち上げ、07/08年秋冬コレクションでデビューした。地元でのビジネス展開をはじめ、すでにシアトルやポートランドなどアメリカへも市場を広げている。
同ブランドのコンセプトは「自然と体に優しい素材で作った、いつでもどこでも着られるスタイル」。100%のオーガニックコットンで作られ、女性の体にぴったり合うよう仕立てられたデザインになっているのが特徴。
2008年春コレクションの中には、日本の着物からヒントを得たデザインも含まれ、人気のスタイルの一つになっている(写真)。同コレクションはトロントでのファッションショー、バンクーバーでのBC Fashion Week 2007などで紹介されて成功を収めた。
マッケルロイさんは、13歳のころから自分の洋服をデザインし始め、高校卒業後Helen Lefeauxファッションデザイン学校に進む。同校在学中にデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。世界中を旅しながら現地でのさまざまなファッションを吸収してバンクーバーに戻り、自分のアイデアにふさわしいマーケットを模索。完全菜食主義者で自然保護に対する思いも強く、社会の健康志向が高まっていたことなども背景に、今回のブランド立ち上げた。現在24歳。
「アジアのミニマリズム(無駄なデザインや要素を出来るだけそぎ落として極限まで簡素化したシンプルなスタイルやデザイン)と1940-50年代のファッションにとても興味がある」とマッケルロイさん。「今のところ海外の顧客はないが、これから数年のうちに日本をはじめとするアジア市場への進出も考えている」と話す。
同ブランドの商品は、バンクーバーでは「Riot」(1395 Commercial Drive, Vancouver、TEL 604-254-5073)、「Shop Cocoon」(3345 Cambie Street, Vancouver、TEL 778-232-8532)、「Twigg and Hottie」(3671Main Street, Vancouver、TEL 604-879-8595)で取り扱っている。