バンクーバー五輪のエコ貢献度は「銅メダル」-環境運動家らが判定

松くい虫の被害を受けた廃木を利用して作られたエコフレンドリーな五輪会場「リッチモンド・オリンピック・オーバル」。(写真提供:VANOC)

松くい虫の被害を受けた廃木を利用して作られたエコフレンドリーな五輪会場「リッチモンド・オリンピック・オーバル」。(写真提供:VANOC)

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 バンクーバーの環境運動家David Suzukiさんが主宰する非営利団体「David Suzuki Foundation」が、バンクーバー冬季五輪のエコ貢献度を「銅メダル」と発表した。

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 同団体は、「社会・経済・生態のバランスを保つ手段を開発すること」を目標に掲げ、北米を中心にさまざまな活動を展開している。五輪関連施設の省エネ度、公共交通機関の利用状況、カーボンオフセット率など10項目にわたって環境保護への貢献度を評価した。

 「各地の競技会場で雪の状態が変わってきたり、標高の低いスキーエリアが閉鎖されるなど地球温暖化の影響を間近で感じる。ウインタースポーツ文化を守るためにもわたしたちが行動を起こさなければいけない」(カナダ・アルペンスキー代表選手Kelly VanderBeekさん)、「バンクーバー五輪に引き続き、これから開かれる大会ではさらに目標を高くして努力すべき」(スピードスケート選手Ingrid Liepaさん)と口をそろえる。

 「気候変動は現代社会の大きな問題であり、オリンピックは世界中に地球温暖化対策への取り組み方のモデルを示す良い機会」と話す同団体のPaul Linglさん。「今回の五輪開催に関して、環境保護のために実行した具体的な対策について、もっとカナダ国内だけでなく世界中に知らせる機会を設けるべき」とアドバイスする。

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