関西ローカル番組「ちちんぷいぷい」、アポ無し五輪企画で日本選手応援

現地の人に鶴の折り方を手ほどきする大吉洋平アナウンサー

現地の人に鶴の折り方を手ほどきする大吉洋平アナウンサー

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 毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」スタッフは現在、バンクーバー美術館(Vancouver Art Gallery, 750 Hornby Street, Vancouver)前で鶴を折る五輪企画やコーディネターなしの飛び込み取材を行い日本選手の応援に力を注いでいる。

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 1999年から続く同番組は約3時間の生放送で、角淳一さんがパーソナリティーを務める情報番組。突撃の単独ロケを行う同番組ディレクター郷原宏久さんは「衛星中継などはできないので、インターネット回線で5分ほどのVTRを5時間かけて日本に送り、外でもネットがつながる場所を探し中継で生放送を行う」と慣れない場所で奮闘する。メディアパスがないため、各局メディアが取材可能な場所に入ることはできないが、英語が流ちょうな大吉洋平アナウンサーがコーディネートを兼ね技術スタッフと力を合わせ、逆にローカル局の強みである現地で起きている最新の情報や生の声を中継する。

 現地の五輪企画の一つである「日本人選手を応援するために千羽鶴を折る」という企画では、大吉アナが道行く人らに企画の意図を伝え、外国人に鶴の折り方をレクチャーし、鶴をつなげる作業を行う。「日本人以外の人たちも鶴を一緒に折ってくれる。五輪というのは何をするにしても協力してくれる空気がみなぎっていると思う」と話す。「日本人は欧米と比べると国民性が薄いと言われることもあるが、選手を応援するために多くの日本人が集まってくれて、改めて日本人っていいなと思った」とも。

 途中、フィギュアスケート男子銀メダリストのプルシェンコ選手が目の前を歩いているのを発見した同アナは、素早く選手を追いかけ取材交渉を試み、織田選手がいたと日本人観光客らから告げられると「織田選手にも鶴を折ってもらいたかった」と残念がる様子も。同スタッフらの熱い思いに応え、何羽も鶴を折る日本人や「頑張ってください」と激励の声をかける人らも多くいた。「時間のある限り1,000羽を目指したい。近くを通ったら足を運んでほしい」(郷原さん)。

 バンクーバー美術館のロブソン側で毎日約1~2時間時間、同企画が行われているが、時間は不定。今月25日まで。

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