バンクーバー・ダウンタウンに開設されている五輪特設イベント会場「Royal Canadian Mint Pavilion」（500 Granville St, Vancouver）が現在、連日長蛇の列ができる盛況を博している。

　カナダ造幣局が提供する同会場は、貨幣の製造に関する展示やビデオ上映のほか、昨年より一般に流通している五輪記念硬貨の交換受付コーナーなどを備える。金塊を中心に展示する「ゴールドルーム」では、直径約50センチもの1ミリオンカナダドルの純金製巨大コインも登場し、来場者の注目を集めている。

　中でも同会場一番の目玉として話題を集めている、バンクーバー冬季オリンピック・パラリンピックのメダルを展示する「メダルルーム」では、メダルに関する展示や解説のほか、手袋を着用して実際にメダルを手に取り、自由に写真を撮ることもできる。

　連日開場前から多くの来場者が列を作り、入場までの待ち時間は長い時で6時間にも及ぶという。人気の「メダルルーム」はセキュリティー面も考慮して会場内の特別室に設けられており、約25人ずつの入室整理を行うため、やっとの思いで入場した来場者が会場内にも延びる行列を見て驚くことも。

　広報担当のCrystal Hiebertさんは「メダルを実際に見て、触れることができる機会はめったにない。待ち時間は長いが、来場者がメダルを見ることができて感激している様子を見ていると、関係者としてもうれしく誇りに思う」と話す。

　開館時間は9時～22時。入場無料。今月28日まで。