バンクーバー市に五輪期間限定で運行中の路面電車「オリンピック・ライン」で3月13日、利用客数が50万人に達した。1月21日の運行開始以来、最も多い日で1日に2万5,000人の利用があったという同ライン。市の予想より早いペースで利用客数を伸ばし、2カ月弱での記録達成となった。
50万人目の乗客になったのは、バンクーバー在住のJoshua Mallo君(13)。家族4人でグランビルアイランドに遊びに行く途中で、「天気もいいし、せっかくだから今だけしか走っていない路面電車に乗っていこう」と足を運んだところ、突然、地元テレビ局のカメラや取材陣に囲まれ、記念撮影に応じることに。
Joshua君には記念品として、路面電車を提供しているボンバルディエ社のロゴ入りキャップ、水筒、ピンバッジ、特製チョコレート、バンクーバー市のロゴ入り傘、五輪公式グッズの赤いマフラーが贈られた。
バンクーバー市土木課長のDale Bracewellさんは「路面電車が公共交通機関の一つとして有効な手段だと証明し、その良さを実感してもらうための絶好の機会を提供できた。カナダラインからすぐに乗り継げるので観光客にも好評で、今後の可能性が期待できる」と同プロジェクトを評価する。
同ラインは、カナダラインの「Olympic Village」駅とグランビルアイランド間の約1.8キロメートルを6~10分間隔で運行。運行時間は6時30分~24時30分。運賃無料。今月21日のパラリンピック終了まで運行する。