Vancity Theatre（1181 Seymour Street, Vancouver）で11月8日～11日まで、Amnesty International Film Festivalが開催されている。開催は今年で12回目。

　期間中、北米プレミア2作品を含むカナダプレミア作品など、人権問題を題材にした長・短編合わせて21作品を上映。デンマーク、カンボジア、ブラジル、パキスタン、ペルー、イスラエル、ポーランド、ルワンダ、オランダ、イギリス、アメリカなど世界中から、さまざまな映画祭で受賞歴のある作品が集まる。会場内ロビーには、バンクーバーの人権擁護団体などのインフォメーションブースも。

　同7日にはプレイベントとして、Heritage Hall（3102 Main Street, Vancouver）で映画監督とともに「映画で世界を変えられるか」をテーマにした無料フォーラムも開催された。

　同祭を主催するAmnesty Internationalは、イギリスの弁護士、ピーター・べネンソンさんによって1961年に創立され、世界中の人権問題を取り上げて社会の意識を高めるとともに、問題解決に向けた地道な活動を続けている。カナダでは1973年に設立された。

　イベント責任者のドン・ライトさんは「今年も人権問題の重要さについて幅広く訴えることのできる質の高い作品を世界中から集めることができた。上映作品を観た人たちが、私たちの生きている世界が現在どういう状況に置かれているかを理解し、目に余るほど悪質な人権侵害の実情に対してどう対処すべきかを考える機会になれば」と期待を寄せる。

Amnetsty International Film Festival