「インターナショナル・ポット・スモーキングデー」の4月20日、バンクーバーダウンタウンの中心地、アートギャラリー(750 Hornby Street)前広場では今年は雨にもかかわらず1万人以上が集結し、マリファナの合法化を訴えた。会場周辺では大半がマリファナを公然と喫煙、ダウンタウンは数ブロック先までマリファナのにおいが漂った。
毎年4月20日に行われ、通称「4/20(フォートェンティー)」とも呼ばれる同イベント。1970年代にカリフォルニアの高校生が放課後、マリファナを仲間と午後4時20分ごろに喫煙していたことに由来する俗語で4/20(フォー・トゥウェンティ)が「マリファナの時間」「マリファナの喫煙」を表すことになったといわれている。
会場周辺ではマリファナブラウニーやクッキーを売る露天も出店、喫煙をしていなくても副流煙を感じるほど濃厚なにおいが立ち込めた。出店者の1人、Ashtonroseさんは「歴史も深いイベント。毎年このイベントに参加し店を出している。皆がピースになる場所」と話す。警察は、昨年に引き続き今年の4月20日も会場周辺に警察官を配備しているが、暴力が起こらないように見守る形で特別な規制や逮捕には動いていない。
世論調査会社Angus Reidが4月15日に発表した調査によると、53%のカナダ人がマリファナの合法化を支持、中でもBC(ブリティッシュ・コロンビア)州は61%と他州に比べて最も高い結果となり、BC州が合法化を率先する一方、カナダ全体の70%がマリファナ栽培者やドラッグディーラーには禁固刑と高額な罰金を科す必用がある、83%が若者のドラッグ使用を阻止するために麻薬に対する認識を深める政府の打ち出すナショナル・アンチ・ドラッグ運動に賛成するという結果も出ている。