バンクーバーの科学博物館「サイエンスワールド」(1455 Quebec Street, Vancouver、TEL 604-443-7440)で4月22日、屋外展示「Cool Globes: Hot Ideas for a Cooler Planet(クールな地球:温暖化防止のためのホットなアイデア)」が始まった。
同展示はNPO団体Cool Globesの主催で2007年にシカゴで初めて開催された、地球温暖化防止活動を推進・啓発するパブリックアートプロジェクト。ワシントンDC、サンフランシスコ、サンディエコ、ロサンゼルスなどアメリカ各地を回り、昨年12月には国連環境会議が行われたコペンハーゲンでも展示され、話題となった。
地球をかたどった重量1トンの作品23点を、同館周囲を取り囲むように設置。テレビやコンピュータゲームなどの電気を使わない遊びのアイデアを描いた「Unplugged Fun」、ミニカーで各大陸を覆ってカープールの大切さを訴えた「Share a Ride」など、「どうすれば地球を守ることができるか」をテーマに、それぞれのアイデアを形にして「クールな地球」を作り上げた。
Bryan Tisdall館長は「(それぞれの作品が)大きくデザインも人目を引くので、近くを通ったら立ち止まって見ずにはいられない。よりエコな未来のために自分たちに何ができるかを考えるチャンスを提供できれば」と期待を寄せる。
「バンクーバーを世界一グリーンな街に」をスローガンの一つに掲げているGregor Robertson市長は「このプロジェクトは、気候変動に対する現実的な対処方法に焦点を当てていることが素晴らしい。市民が協力してよりグリーンでサステイナブル(持続可能)な未来を目指すために、ぜひ多くの人たちに見に来てもらいたい」と呼びかける。
観覧無料。7月末まで。