ダウンタウンのクイーンエリザベスシアター(600 Hamilton Street, Vancouver)で6月23日、映像とスピーチの融合イベント 「Pecha Kucha Night(ペチャクチャナイト)」が行われた。同イベントは建築ユニット「Klein Dytham architecture」により2003年に東京で開始後、現在は世界各地の318ヵ所で行われている。「Cause + affect Design Ltd.」の主催で、バンクーバーでの開催は12回目。
店のオーナーや写真家、大学教授などさまざまな職種の発表者が20枚のスライドを20秒ごとにスクリーンに掲示しながら各々のメッセージを発表。今回のテーマは「世界一グリーンな都市バンクーバーの未来」。
当日は会場に2,000人以上が集まり、バンクーバー市長が2020年までの緑化計画を紹介して始まった。前半7名、後半6名計13名の発表者の出身は中国、アフリカ、メキシコなどさまざまなで食やデザイン、教育など独自の視点でスピーチを展開。観客は呼びかけに答えたり拍手喝さいをしたりと会場全体が盛り上がった。前半終了後20分の休憩中も会場ではドリンクを片手に「ぺチャクチャ」と雑談する人で賑わった。
バンクーバー市のSustainable Development(持続可能な開発)部マネージャーのDavid Robertsさんは緑化について、「1980年代から今までのコンピューターの進歩はネットワークがつながることで実現した。緑化も同様にさまざまなネットワークがつながることで実現する」と連携の重要性を主張した。
観客として参加したJayme Hollandさんは「短いスピーチの中に多国籍なバンクーバーならではのメッセージが凝縮されていて楽しかった」と話した。