バンクーバーで9月17日、路上のパーキング(駐車)スペースをパーク(公園)に変えるイベント「Park(ing) Day」が実施された。Vancouver Public Space Networkの呼びかけで行う同イベントは今年で3回目。
同イベントは路上のパーキングスペースを公園に変えて楽しむ目的で、2005年にサンフランシスコのアートスタジオRebarが開始。簡易芝生を駐車スペース1台分だけに敷き、ベンチを置いてくつろいだのが始まり。公開された写真はネットを通して世界中に賛同者を増やし、世界各都市の参加者が同時期に開催するイベントに発展した。昨年は世界6大陸、21カ国で700以上の公園が出現し、今年も同様に多くの国からの参加登録があった。
バンクーバーでは公共のスペースの活用について考えるグループ「Vancouver Public Space Network(VPSN)」が2008年より実施を呼びかけている。VPSNスタッフのSimonさんは「参加メンバーだけでなく、通りかかった人も楽しめる都会のオアシスのような空間になれば。昨年は1カ所のみの開催だったが、認知度があがってきたのか、今年は市内3カ所、サレー市でも1カ所が参加する」と話す。
Simonさんのスペースではベンチを設置、テーブルにはスナックを用意し、ダンスタイムやドラム、ゲームの時間なども設けた。あえて交通量と人通りの多いDavieストリートを選んだ理由は、「多くの人に公共の場の活用方法について考えてみてほしかったから」(Simonさん)とし、通りがかりの人びとにも積極的に声をかけイベントの趣旨を説明した。駐車スペース利用のためパーキングメーターに利用時間分のコイン投入が必要だが、道行く人が応援の意味でコインを入れる姿も見られた。