車いすラグビー日本代表、初戦黒星発進-残りを全勝してメダルへ

車いすラグビー世界選手権初戦、日本対オーストラリア。会場は激しくぶつかりあう選手たちの熱気にあふれた。

車いすラグビー世界選手権初戦、日本対オーストラリア。会場は激しくぶつかりあう選手たちの熱気にあふれた。

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 リッチモンド市の総合運動施設「Richmond Olympic Oval」(6111 River Road, Richmond)で9月21日、車いすラグビー世界選手権が始まり、日本代表チームは世界ランク2位の強豪オーストラリア代表と対戦。65対52で惜しくも黒星発進となった。

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 試合開始直後、相手の隙を付いて鮮やかに先制したのは日本代表のルーキー、池崎大輔選手。コート内を素早く動き回って得点を重ねていく日本選手たちに、初めのうちはオーストラリアチームが焦りを見せる場面も見られた。

 第1ピリオド終了時点では15対13とほぼ互角の戦いとなったが、第2ピリオド以降、池崎選手へのチェックが厳しくなると同時にオーストラリアが本来の力を発揮し始めると、徐々に点差が開いていき、日本チームも最後の最後まであきらめることなく必死に追い上げたが力及ばず、試合終了のブザーが鳴った。

 会場には日の丸の小旗を振って応援する地元在住の日本人の姿も。選手たちの気迫あふれるプレーに負けじと、子どもたちが「ゴー・ジャパン・ゴー!」とのどをからして声援を送り続けた。

 佐藤佳人キャプテンは「6月のカナダカップで対戦したときに比べると今回はよく戦えたと思う。一戦目ということで少し緊張はしていたが、チーム全体の仕上がりはいい感じ」と試合を振り返る。

 オーストラリア代表のRyley Batt選手は「日本チームはとにかくスピードがある。特にイケザキはこれからの日本チームを背負っていくことになる素晴らしい選手で、注目している」と高く評価した。

 先取点を決めた池崎選手は「一番最初の試合での初めての得点は重みがある。気持ちが良かった」と話し、激しくタックルしてくる対戦相手に対しては「自分の力を認めてくれていると感じて逆にうれしかった。ぶつかられることへの恐怖よりも、何とかして抜けてやろう、負けずにがっつりいってやろうと思った」と強気な姿勢を見せた。「あとの試合を一つ残らず勝って、メダルに絡めていきたい。『いけいけ!』って感じ。自分のユニホームに書かれた英語名は『IKE(いけ)』ですし」とジョークも交えながら笑顔で抱負を語った。

 日本チームは、予選ラウンドで22日=アルゼンチン(9時30分~)、23日=ベルギー(17時~)、24日=ニュージーランド(9時30分~)・ポーランド(17時~)と対戦する。25日=準決勝、26日=決勝が行われる。

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