2010年車いすラグビー世界選手権で9月24日、日本チームは1点差でポーランドを破り、準決勝への切符を勝ち取った。

　両チーム、準決勝進出をかけた戦いでポーランドは、ディフェンスを強化し日本に挑んだ。第1ピリオドから勢いを見せたポーランドは、第3ピリオドで日本に3点差をつけたが、第4ピリオドで日本チームが最後の踏ん張りを見せ、51対50で日本が逆転勝利した。

　準決勝進出が決まり、ヘッドコーチ・岩渕典仁さんは「12年間ずっと目標にしていたメダル戦なのでうれしい限り。明日のアメリカ戦では失うものは何もないので、すべての力を出して目いっぱいアメリカに挑戦したい」と満面の笑みを見せた。予選でオーストラリア戦を逃したものの5試合中、４白星を挙げた日本代表チーム。23日のベルギー戦では60対59と1点差で勝利し、24日のニュージーランド戦では56対47で準決勝進出につないだ。

　準決勝では世界ランキング1位のアメリカと戦う。日本代表の島川慎一選手と3年間アメリカのチームで一緒にプレーしていたというアメリカ代表選手Andy Cohnさんは「日本との試合なので最もスピードのあるタフなゲームになると思う。日本戦では本当に良いプレーをしなければ」と話す。

　24日19時には強豪アメリカ対カナダ戦が行われ、観客席はサポーターで埋め尽くされた。オリンピックを思い出させるような拍手喝采（かっさい）が起こり「Go Canada Go!」コールで会場が沸き上がった。最後まで五分五分のプレーを見せた両チームだが、試合終了のホイッスル直前にアメリカがゴールを決め48対49でカナダを打ち破った。

　準決勝日本対アメリカ戦とスウェーデン対オーストラリア戦は25日14時～。決勝戦は26日15時スタート。