バンクーバーの科学博物館「サイエンスワールド」(1455 Quebec Street, Vancouver、TEL 604-443-7440)で現在、特別展示「BODY WORLDS & The Brain」が開催されている。
1995年以来、アジア、ヨーロッパ、北米の50カ国以上で開催され、計3,000万人以上を動員している同シリーズ。バンクーバーでは2006年に初めて開かれて話題となり、来場者数は30万人を越えた。
ドイツのGunther von Hagens博士が開発した「プラスティネーション」と呼ばれる技術で保存した人体標本200点を展示するほか、今回は特に「脳の機能」に焦点を当て、ストレスへの対応、記憶、創造力、習癖、睡眠の仕組みなどについて解説するパネルも設ける。
同展のクリエーターを務めるAngelina Whalley博士は「この展示で喫煙者の真っ黒になった肺を見たことがきっかけで禁煙に踏み切ったという人も多い。来場者の視覚に訴えることでより多くの人が自身の体、健康についてあらためて考える機会を作り、より良いライフスタイルを送るきっかけを作ることができる」と企画の理由を話す。「今回の脳に関するコーナーは、クリエーティブで才能あふれる人が多いと評判のバンクーバーの皆さんにぴったり」とも。
同館のBryan Tisdall館長は「(サイエンスワールドは)現在、オープン以来初めての大規模な改装工事を行っているので閉館中だと思っている人も多いようだが、こうして世界的に知られた貴重な展示を迎えることができたので、ぜひ早めに足を運んでほしい」と来場を呼びかける。
開館時間は、日曜~水曜=10時~18時、木曜~土曜=10時~21時(最終入場は閉館1時間前まで)。12月25日休館。入場料は、大人=26カナダドル(18時以降は21カナダドル)、学生(13歳~18歳)、シニア(65歳以上)=22カナダドル(18時以降は18カナダドル)、子ども(4歳~12歳)=13カナダドル。12月末まで。