バンクーバーで企画展「ベネチアに恋して」-本場のゴンドラも展示

バンクーバーで開催中のベネチア企画展「ラ・セレニッシマ」。本場の木製ゴンドラも展示している。

バンクーバーで開催中のベネチア企画展「ラ・セレニッシマ」。本場の木製ゴンドラも展示している。

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 バンクーバーのイタリア文化センター内にある博物館「Il Museo」(3075 Slocan Street, Vancouver、TEL 604-430-3337)で現在、ベネチア文化をテーマにした展示「La Serenissima:Vancouver’s Love Affair with Venice(ラ・セレニッシマ:バンクーバーでベネチアに恋して)」が行われている。

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 展示物は、昨年亡くなったベネチアの歴史・建築専門家Abraham Rogatnickさんの遺品と、地元のイタリア系市民たちがそれぞれの家庭にあるベネチア文化ゆかりの品々を持ち寄ったもの。美しい風景を収めた写真や絵画、本や楽器、ガラス細工やカーニバルで用いる仮面などが数多く並んでいる。

 目玉となる展示物は長さ10.75メートル×幅1.38メートルもあるゴンドラ「Giovanni Caboto(ジョバンニ・カボット)」。釘を1本も使わず、カラマツ、モミ、サクラ、クルミなど計8種類の木材でできており、唯一使われている金属はタツノオトシゴをかたどった装飾部分のみ。ベネチアで実際に製作され、1986年のバンクーバー・エキスポで展示したものを地元のボランティアグループが補修した。

 同館キュレーターのCaelan Griffithsさんは「多くの人が貴重な品物や時間を提供してくれたおかげで、企画から約10カ月で開催にこぎ着けた。最も大変だったのはゴンドラを展示エリアに運び入れるとき。4人がかりで45分かけて傷つけないよう少しずつ移動させた」と振り返り、「手作りのゴンドラを目にすることができる数少ないチャンス。バンクーバー在住のイタリア系カナダ人にとって『心のふるさと』とも言えるベネチアの魅力満載の会場にぜひ足を運んでほしい」と来場を呼びかける。

 期間中は「Dress Like a Gondolier Day(なりきりゴンドラ船乗りデー)」(10月2日)やレクチャー企画「The Three Deaths of Venice」(10月16日)などの関連イベントも開催予定。開館時間は火曜~土曜の9時~16時。12月4日まで。

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