バンクーバーのスタンレーパークで20年以上続いている恒例のクリスマスデコレーションが、今年も始まった。バンクーバー市公園課とBC(British Columbia)州消防士基金共同主催によるもので、今年は20万人以上の動員を見込んでいる。
期間中、園内の木々や動物ふれあい広場などが100万個以上のライトで色とりどりに装飾されているのを楽しめるほか、11月30日~1月3日は、園内にクリスマスの装飾を施した列車も走り、早くも家族連れに人気のアトラクションになっている。
クリスマス列車に乗ると、サンタの作業場を通り過ぎ、世界中の民族衣装に身を包んだ子どもたちの人形の出迎えを受け、水辺のムース(ヘラジカ)の飾りなどを見ながら、流れてくるクリスマスソングに大人も子どもも気分が高まる。
列車が出発する駅には、サンタクロースの「居間」もあり、子どもたちがサンタに今年のプレゼントの願い事をしたり、記念撮影したりする行列の後が絶えない。温かいココアや、出来立てのポップコーン、焼き栗の香りも寒い冬の夜の定番となっている。コーラスグループのクリスマスキャロルやバンド演奏などもある。
公園課のタミー・チャールズさんは「今年のデコレーションは、去年の強風で倒れた木の影響などでかなり修理が必要だったが、消防士のボランティアの皆さんのおかげで今まで以上に美しいものになった。ぜひ多くの人に遊びに来てほしい」と来園を呼びかける。
入場時の寄付金すべてと列車の乗車券収入の一部は同基金に寄付され、火災現場で負傷した消防士とその家族のために使われる。
クリスマス列車の運行時間は15時~22時。12月25日は休み。乗車券は、大人=7ドル50セント、子ども(2~18歳)とシニア=4ドル50セント。