バンクーバーのデパートHolt Renfrew（737 Dunsmuir Street, Vancouver）は11月4日、カナダブランド「Canada Goose」と提携し、期間限定でニット帽の販売を開始した。

　ホッキョクグマの生息環境を保護するため募金活動の一環として企画された同商品。北極圏の動物を調査するNPOのPolar Bears Internationalは「1960年代、ホッキョクグマの頭数は乱獲のため急激に減った。しかし、現在の問題はまったく異なり、さらに深刻な事態になっている。ホッキョクグマにとって氷の上は獲物を捕ったり、出産したり、時には巣穴を作る必須の場所。その氷原が急速に溶けて失われつつある」と事態への切実な思いをホームページで語る。

　同商品を手がけたのは50年以上にわたり、極寒対応のアウターウエアを開発しているカナダブランドのCanada Goose。同ブランドのロゴが付いた外側にはメリノウールを使用し、内側にはフリース生地を用いた。色は赤と黒の2色で各50カナダドル。

　Canada Goose のDani Reiss社長は「Canada Gooseはこれまで何年もの間、Polar Bears International に関わってきた。カナダには、世界中の3分の2のホッキョクグマが生息する。だから、カナダブランドのCanada Gooseが先導してホッキョクグマの生息環境を保護することは当然のこと」と話す。「この帽子を買うことで（ホッキョクグマの環境改善に）還元できる。クリスマスの贈り物にとても良いのでは」とも。売上金は、Polar Bear Internationalに寄付する。目標は10万カナダドル。