バンクーバー島に住む86歳の男性が自然保護への協力を広く呼びかけるため、10月末にツイッターを始め、現地の自然の美しさを実況中継し話題となっている。
ツイッターを始めたのはバンクーバー島ハイランド地区に53年間住むBob McMinnさん。同地区にあるマリー・レイクを住宅地開発から守るために組織されたMary Lake Conservancyのディレクターの1人。購入期限である2011年2月までに4,500万カナダドルで開発予定地を買い取り、公共公園にすることを目的に10月24日、募金集めのキャンペーンを開始した。
McMinnさんは「後世にマリー・レイクの自然を残すために集めなければいけない金額は、ほぼ不可能なチャレンジに思えた。しかし、ソーシャルメディアが広い世界につながると知るうちに、自分もオンラインで多くの人にマリー・レイクの素晴らしさやマリー・レイクを保護する理由を伝えてみようと思った」とツイッター開始の理由を話す。「以前はメールとスカイプを利用する程度でネット通ではなかった」とも。
キャンペーンでは湖のバーチャル・スペース上の 1 スクエア・メートルを10カナダドルで購入する形で募金する。募金者は実際の土地は所有しないが、現地に購入者の名前を入れた記念碑のようなものが設置される予定。10月24日の開始以来、北米を中心に1万1,200バーチャル・スクエア・メートルの購入者があった。MaMinnさんは「目標金額に達せずとも2011年の1月20日までに100万カナダドルが集まれば融資を受ける可能性もある」とし、「チャレンジではあるが不可能ではないはず」と期待を寄せる。
Mary Lake Conservancyはサイトで「美しいマリー・レイクは多くの動植物の生態系の場。中には希少な物や絶滅の危機に瀕している種類も多く生息している」と保護の必要性などを説明、McMinnさんは同湖の美しい自然の様子をツイッターでつぶやき紹介、保護への協力を呼びかけている。