低所得者の多く住むイーストバンクーバーのUnion Gospel Mission(616 East Cordova Street, Vancouver)で12月23日、数々のレストランをバンクーバーで展開するThe Global Collection社のシェフらが2,000人分のクリスマスディナーを無料提供した。
今年で2回目となる同イベントでは雨が降りしきる中、開始時刻前から行列ができた。この日のために設置したテント内には、250人以上のボランティアと食事を待つホームレスらであふれた。メニューは、12人のレストランシェフが作ったサラダやマッシュポテト、グリルハムなどの豪華なディナー。
Union Gospel MissionのBill Mollard社長は、同イベントに対し、「もちろん、地域の住民やホームレスの人々に料理を提供し、おなかを満たしてもらうために設けたイベントだが、それ以上に、ここには気にかけている人がいることを知ってほしかった。ここにいる人々は長期住居を求めている人やアルコール依存症から回復したいと願っている人も多い。そんな方々にアドバイスできる場所を設けて希望を持ってほしかった」と熱い思いを語る。
会場では、クリスマスソングを熱唱する消防士が会場を盛り上げ、クリスマスの赤い帽子をかぶり、笑顔を見せる人々も多数集まった。食事を求めて来ていた男性は「このコミュニティーを活性化するために行っている素晴らしいイベント。友人のためにもこの料理を持って帰ってやりたい」と笑顔で話していた。