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バンクーバーで慈善コンサート「がんばれ日本!」-アーティスト150人以上が集結

「がんばれ日本!」チャリティーコンサートのため、地元コミュニティーが力を合わせて折り鶴1万4,000羽を作り上げた

「がんばれ日本!」チャリティーコンサートのため、地元コミュニティーが力を合わせて折り鶴1万4,000羽を作り上げた

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 バンクーバーのクイーンエリザベス劇場(630 Hamilton St., Vancouver)で4月19日、BC日本地震支援基金(BC- JERF)が主催する東日本大震災復興支援のためのチャリティーコンサート「GANBARE JAPAN(がんばれ日本)!」が開かれた。

 コンサートの最初には、カナダ西海岸の先住民スコーミッシュ族が登場。「今日のコンサートが始まるまでに起きた邪悪なもの、不運をすべて取り払いましょう」(Bob Bakerさん)と、祈りをささげる歌と踊りを披露した後、会場全体で1分間の黙とうを捧げた。

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 今回の公演の趣旨に賛同し、バンクーバー出身で世界的に活躍するピアニストJohn Kimura Parkerさんをはじめとする150人以上のアーティストたちが無償での出演を快諾。ブルース歌手で俳優のJim Byrnesさんとゴスペルグループ「The Sojourners」による「Stand by Me(そばにいて)」のコラボ演奏や、地元バンド「Doug and the Slugs」の「Day by Day(毎日少しずつ)」「Making It Work(きっとうまくいく)」など、日本に対してそれぞれが持つ支援の気持ちを込めた選曲で、ステージからメッセージを送った。

 環境保護活動家として知られるDavid Suzuki博士は、公演中に紹介されたビデオメッセージの中で、「今回の地震と津波によって起きた被害は想像を超えるものだったが、日本人の皆さんの災害後の対応や真摯(しんし)な行動に世界中の人たちが尊敬の念を抱き、日本のために何かしようと活動の輪を広げている」と述べ、「福島の原発で起きている問題は非常に深刻。今こそ日本を中心として原発の是非をもう一度考えるべき」と呼びかけた。

 フィナーレでは、さまざまな年齢層からなる地元太鼓グループのメンバー50人以上が集まり、同コンサートのために急きょ結成した「Taiko for Tohoku」が、「バンクーバーの皆のパワーと『がんばれ!』のメッセージが太鼓の音に乗って日本まで届いてほしい」と、力強いパフォーマンスを披露。演奏が終わった瞬間、会場には色とりどりの折り鶴1万4,000羽が舞い、観客席からは歓声と大きな拍手が沸き起こった。

 同公演の発案者Linda Ohamaさんは「今日のコンサートがこんなに短期間で実現に至ったのは貴重な時間を割いて動いてくれた多くのボランティアの皆さんのおかげ。折り鶴作りなどに力を貸してくれた方全員に心から感謝したい」と声を詰まらせた。