バンクーバーで、日系カナダ人の家庭で受け継がれてきたレシピを紹介する料理本「Home Away from Home」が出版された。地元日系福祉団体「隣組」(511 East Broadway, Vancouver TEL 604-687-2172)の監修、出版。
同書は、日系カナダ人家庭で親しまれてきた日本料理を日系人の若い世代に残す目的で企画されたもので、隣組の会員を中心としたお年寄り36人から募集したレシピ72品を掲載。きんぴらゴボウ、さつま揚げ、どら焼き、だて巻きなどの伝統的な家庭料理に加え、サーモンおからコロッケ、ビール漬け、サーモンみそネーズなどカナダで手に入りやすい食材を使ってアレンジされたレシピも並ぶ。
隣組事務局長の岩浅デビッドさんは「カナダに住んでいる日系人たちが、こちらで手に入る食材を使って工夫し作り上げてきたレシピ集。こちらの食材と味付けが加わりカナダ風になっているレシピもある。広島お好み焼きやサーモンみそネーズ、抹茶シフォンケーキなど、簡単でおいしいレシピがそろっているので多くの人に作ってほしい」と話す。
同書は日系二世・三世の日本語をあまり読まない世代の多くに作ってもらうため、英語で記した。「日本からの食材が手に入りにくいころからのレシピで、地元で手に入る食材のみを使用しているので初心者にも作りやすいのでは」とも。
オールカラー176ページ。価格は25カナダドル。隣組サイトや日系ヘリテージセンターのブックストア、Barbara-Jo’s Books to Cooksなどで販売している。