バンクーバー水族館（845 Avison Way, Vancouver TEL604-659-3474）で4月16日、ゲルジモンキーの赤ちゃんが生まれた。母猿はグラハムアマゾンギャラリーで飼育されているゲルジモンキーのジンジャー。

　同水族館のDennis Thoney博士は「母子ともにとても健康な状態」と発表。子猿の性別は不明で体長は現在約4～5インチ（約10～13センチ）。水族館では母親と子猿の絆が確立されるまでの数週間はスタッフが子猿に触れるのを控えており、出産後は母猿の育児、授乳の様子などをモニターで観察している。

　ゲルジモンキーの母親は出産後、子猿と離れずに側で守るのが通常。ジンジャーも同様で常に子猿を背負っており、父親猿のフレッドには短時間だけ背負わせている姿が確認されている。Thoney 博士は「近日中に兄猿のディエゴにも赤ん坊に触れさせる様子が見られるのでは」と期待を寄せる。

　南米に生息する小型の猿ゲルジモンキーは成長しても8～9インチ（約20～23センチ）ほど。バンクーバー水族館では、今年3月のグラハムアマゾンギャラリーのリニューアルに伴いEdmonton Valley Zoo よりジンジャーの一家族を譲り受けた。同ギャラリーでは水生動物以外にも、アナコンダ、ナマケモノ、多種のチョウなどを飼育しアマゾン熱帯雨林の生態系展示を行っている。

　水族館では数週間後に性別を確認後、子猿の名前をつける予定。赤ちゃん猿の公開時期は未定。