Richmond Public Libraryの本館(7700 Minoru Gate, Richmond)で1月23日、新移民を対象に就職セミナー「Lauching Canadian Careers for Skilled New Immigrants(技術をもった新移民がカナダで就職するには)」が開催される。主催は、リッチモンド市立図書館とCareer Edge Organization。
セミナーでは、「カナダでの経験がないから仕事がない=仕事がないからカナダでの経験が積めない」という悪循環をどう断ち切るかについての情報を参加者に提供。さらに、履歴書の書き方や面接でのコツ、インターンシップの利点やカナダの雇用状況についても説明を行う。
1971年には当時のピエール・トルドー首相が「多文化主義宣言」を行い、「すべての人は平等」などとしたカナダ。1988年には「多文化主義法」も成立し、現在では世界各国から年間約20万人を受け入れる多民族国家となった。国の人口の18%以上がカナダ以外で生まれた移民1世だという。広域バンクーバー圏に移民してくる人口のうち4分の3は、バンクーバー、サレー、コクイットラム、リッチモンドの4市に落ち着く。特にリッチモンドは、外国生まれの人が人口に占める割合が57.4%とカナダで最も多い。
言葉や経験などの問題により移民の就職には困難が伴うため、政府だけでなく、民間非営利団体(NPO)などが移民や難民の支援に積極的に取り組んでおり、そうしたNPOだけでも数百あると言われる。その1つが今回のセミナーを主催するCareer Edge Organization。
カナダ以外の国での専門的な資格をもつ人のために、インターンシップを紹介するプログラム「Career Bridge」を主催し、移民して3年以内で3年以上の職場経験がある人をサポートしている。
セミナーで講師を務める同団体のBC州責任者、レスリー・ウッド・バーバウムさんは「現在、就職先は豊富にあるので、資格をもつ移民の人たちは絶対にあきらめないでほしい。まずはカナダの職場に入って、経験を積むことが最大のポイント」と話す。
開催時間は19時~20時。参加無料。参加希望者はRichmond Public Libary(TEL 604-231-6412)に電話で申し込むか、ウェブサイトから事前の登録が必要。