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バンクーバーで「ワインフェス」-ワインと肩並べ日本酒も出展

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 バンクーバーのコンベンションセンター(1055 Canada Place)で2月27日、「バンクーバープレイハウス・ワイン・フェスティバル」が始まり、バンクーバーと日本の酒造メーカー、代理店の4社が出展している。

 同フェスは、今年で34回目となるカナダ西部最大のワインフェス。15カ国から181のワイナリーが出展し、約3万本のワインを紹介する。1週間の開催期間中、ワインとフードのペアリングなど64のイベントも同時に行われている。

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 ブドウから作られるワインのみを紹介している同フェスだが、近年はワイン以外では日本酒のみが出展を許されている。2007年に酒工房を創設以来、地元から支持を集めているバンクーバーグランビルアイランドの酒造所「酒工房 Artisan Sake Maker」は2008年から出展。出展にあたっては、選考委員会から選ばれることが必要で、3年以上は続けて出展できないなどの規定があるが、「選考委員会からこのような質のよい日本酒を紹介していただけるのならぜひ」(Artisan Sake Makerの白木まささん)と、特例として3年以上連続で出展している。

 ほか岡山県の「利守酒造」、新潟県の蔵元「吉乃川」、ノースバンクーバーの酒類販売代理店「blue note」も出展。ワイナリーブースに囲まれて「日本酒ブース4社がそろうのは今年が最多」だという。

 同フェスへの参加は4~5回目だという利守酒造の利守弘充さんは「日本食店だけでなく、ローカルのレストランでも日本酒が取り扱われるなど、酒が認められてきたと実感している」と話し、吉乃川の小野澤浩行さんは「北米でも和食が浸透するとともに、本格的な日本酒を求める人が増えている。震災後は放射能を危惧する声の影響もさほどなく、2010年に比べると2011年は120%の販売増だった。日本で飲める酒と同等の酒を海外でも楽しんでもらいたい」とも。

 白木さんは「酒はワイン、ワインと同等の価値がある」とバンクーバーでの酒の普及に努めており、Artisan Sake Makerの純米酒はバンクーバーマガジンの選ぶ「ベストワイン賞トップ100」に昨年初めてワインと堂々と肩を並べ選ばれたほか、新商品「スパークリングさけ『未来』」も開発した。

 「Think outside the box」と白木さん。「日本からの多くの酒造所も海外でチャンスを広げることを期待している。古いものは大事だが、革新的でなくてもいけない。今までの固定観念を変えて新しいものを開発していきたい。-Authenticity with innovation-」とメッセージを寄せる。

 開催は3月4日まで。チケットは会場ボックスオフィスとサイトで販売している。

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