SFUで学生たちによる起業アイデア発表イベント-100人超が参加

サステイナブル部門で最優秀プロジェクトに選ばれた「Second Chance」チーム

サステイナブル部門で最優秀プロジェクトに選ばれた「Second Chance」チーム

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 サイモン・フレーザー大学サレー校(250-13450 102 Avenue., Surrey)で4月11日、同校ビジネススクールの学生らによる起業プロジェクトの展示発表イベント「Opportunity Fest 2012」が開催された。今年で2回目。

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 当日は、同校に在籍する100人以上の学生が、1月から行われているクラスの課題としてグループ別に取り組んできた起業アイデアをトレードショー形式で発表。製品のプロトタイプを展示し、製作過程やコンセプトについてビデオ、ポスター、iPadなどを使って説明した。学内関係者だけでなく、地元企業のCEOやCFOのほか、マーケティングや商品開発部門などで活躍する専門家ら15人が各ブースを回り、「新商品開発部門」「サステイナブル部門」「ソーシャルベンチャー部門」の3つのカテゴリーに分けて審査した。

 計30以上に及んだ出品プロジェクトの中には、小さな子どもでも簡単にゴミの分別ができるシステム「Bin for Kids」や、日本の風呂敷にヒントを得たエコ・ラッピング「Dogo & Mamo」など、2020年までに「世界一グリーンな街」を目指すバンクーバーを象徴する内容のものが多く見られた。そのほか、雨の中でも快適に自転車に乗れるシステム「Veloscreen」や、社員の健康管理のためのリストバンド「SmartFit」など、健康志向を重視したバンクーバーのライフスタイルを反映するものも。

 Eric Gedajlovic教授は「このイベントは学生たちにとって学んだ知識の応用・実習的な経験を積むためのもの。膨大な情報があふれ、次々と新しいアイデアが登場して市場をにぎわせる現在、ビジネスの成功と成長はチャンスを的確に捉えて可能性を追い求め続ける才能に懸かっている」と企画の趣旨を説明する。

 サステイナブル部門で最優秀賞に選ばれた「Second Chance」は、壊れたり使わなくなったりした雨傘とタイの米袋を材料としてバックパックを製作販売するプロジェクト。参加メンバーの一人Celeste Jhalaさんは「全部で11点作ったうち、すでに9点が売れてしまった。自分たちで生地を切ったり縫い合わせたりという作業を分担しているが、1個完成させるのに3時間以上かかってしまう。今後は、その生産性を向上させて多くの需要に対応していけるように改善していきたい」とコメント。各部門のトッププロジェクトには、それぞれ賞金1,000カナダドルが贈られた。

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