リッチモンドのショッピングモール、アバディーン・センター(4151 Hazelbridge Way, Richmond )で現在、レゴで作る香港の街が展示されている。同モールで開催されている香港展「In My Life, Pearl of the Orient-Hong Kong」の一環。
制作を担当しているのは、カナダで唯一のレゴ公認プロフェッショナルRobin Sather さん。展示会場には香港のビクトリア・ハーバー沿いに立ち並ぶ、HSBC ビル、セントラルプラザなど10本の高層ビルとバックグラウンドの風景画などがレゴピースのみで作られている。
Sather さんは制作の過程を「写真やインターネットなどで詳細を確認しながらデザインする。使用するピースが決まったら個数を割り出しレゴ社に注文して制作が始まる」と説明。「高層ビルの写真は全景や上の方を写したものが多く、下の方の階の詳細が分かりづらかったが、グーグルストリートビューがとても役に立った」とも。
今回使用するピースはバックグラウンドも含めて約22万5000ピース。バックグラウンドの香港の風景画だけで11万ピースを使っている。HSBC ビルは約60時間かけてSather さんが制作したが、会場では地元レゴクラブ所属のメンバーや高校生も参加して完成を目指す。
子どものころからレゴ好きだったSather さん。他の仕事をしながら地元のレゴクラブやイベントなどで制作していたが2005年に世界で13人しかいないレゴ公認プロフェッショナルの一人に認定されレゴ作りのプロとなった。Sather さんは「カナダのレゴ社では販売部門しかなく、制作のできる仕事はアメリカのみだった。子どものころから好きだったレゴを本職にしたかったのでプロポーザルを提出したところレゴ社に認められた」と笑顔を見せる。
現在は各地のイベントやワークショップ、企業の依頼などでも制作する。個人的には古城など歴史的建造物を作るのを好むと話し、「日本の城もいつか作ってみたいと思っている」
9月3日まで。