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キッツラノビーチに「溺れた子を抱く母の像」-砂の彫刻家が制作、水難事故防止を呼び掛け

溺れた子を抱く悲しみにくれた母親をかたどった砂の彫刻

溺れた子を抱く悲しみにくれた母親をかたどった砂の彫刻

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 バンクーバーのキッツラノビーチに7月21日、溺れた子を抱く母親をかたどった砂の彫刻が出現し、週末を浜辺で過ごす人々の注目を集めた。水難事故防止週間「National Drowning Prevention Week 」(7月21日~27日)の一環。

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 彫刻家のDavid Billings さんが制作。水難事故防止週間を広く認知してもらう目的で広告制作会社Taxi Vancouver社が企画した。彫刻には「ビーチは楽しいだけの場所ではない。安全に遊ぶための知識をつけて」とのメッセージを添える。

 Life Saving Society of BC のブランチマネジャー、Dale Millerさんは「水辺での危険性について人々に強いメッセージを送ることが重要。この彫刻が人々の行動を変えるかどうかは分からないが、立ち止まって考えるきっかけにはなるはず。水辺の危険性について少しでも注意を払ってもらえるのなら、成功したと言えるのでは」と話す。

 今回の砂の彫刻はTaxi Vancouver社が昨年行った、大量のキックスケーターを墓石に見立てて浜辺に並べるというキャンペーンに続くもの。同キャンペーンでもビーチに出現したシリアスなシーンが人々にインパクトを与えた。Millerさんは「統計では過去5年間のBC州での溺死者数は12%減少している。一方、オンタリオ州とアルバータ州では増加している」と説明する。

 Millerさんによると、今回のプロジェクトには2500カナダドルの費用がかかったが、Taxi Vancouver社は公益のため無償で担当した。

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