バンクーバーのMount Pleasant地区に7月末プレオープンしたチョコレート専門店「CocoaNymph East」(4 West 7th Street, Vancouver、TEL 604-558-1322)が9月22日、グランドオープニングイベントを行い、多くの常連客や地元住民でにぎわった。
同店オーナーは、Rachel SawatzkyさんとEric Nankaさん。2007年に開業した「CocoaNymph West」(3739 W. 10th Ave., Vancouver、TEL 604-222-4477)の順調な顧客数増加と商品需要アップに伴い、広いキッチンスペースが必要となり、2店舗目の出店を考えるように。Sawatzkyさんは、「開店準備の工事中にも、近所の人たちが何度も様子を見に来てオープンを楽しみにしてくれていたので、ここでなら成功すると確信した」と振り返る。
West店の店舗面積140平方フィートに対し、East店は、店舗部分が1200平方フィートとキッチン部分が1200平方フィートの計2400平方フィート。「自分のオフィスエリアも取れるほどスペースに余裕があって夢のよう」と話す。店内のテーブル間にはゆったりと間隔を取り、12席を設ける。
店名の由来は、Sawatzkyさんが医者を目指していた大学時代に、週末限定で教授や学生たちからの依頼でチョコレートを作り、配達していたときに付いたニックネーム「Chocolate Fairy(チョコレートの妖精)」。「妖精だとちょっと子どもっぽいので、もう少し大人っぽく洗練されていて、かつセクシーな響きの言葉を考えて『Nymph(精霊)』を使うことにした」。「医者になるために勉強していたが、チョコ作りの方が楽しくなって、ビジネスとして立ち上げた。ドクターのところに喜んで行く人はあまりいないけれど、チョコレート屋さんには皆が笑顔で来てくれるので、毎日が楽しい」と笑顔で話す。
チョコレートバー(6カナダドル)のほか、さまざまな種類のトリュフ(2個=3.85カナダドル~)も多く取りそろえる。開店当初から根強い人気の商品は、シー・ソルトとイングリッシュ・トフィー入りのダークチョコレート「SeaNymph Bar」(6カナダドル)。常連客や家族のお気に入りの材料で作り、その人の名前を付けたトリュフ「Erin」(ベイリーズ・アイリッシュクリーム入りミルクチョコ)や「Amy」(バニラ味ホワイトチョコ)をはじめとして、「Melissa」(ヘーゼルナッツ・クランチ入りミルクチョコ)、「Lucy in the Chai」(チャイ風味ダークチョコ)、乳製品不使用の「No Moo」(ココナツミルク入りダークチョコ)など、ユニークなネーミングはSawatzkyさんのアイデア。チョコレートドリンク(4カナダドル)やマシュマロ(8カナダドル)のほか、サンドイッチやラップ、サラダなどの簡単なランチメニュー(10時~16時)も提供する。
「おいしくて質の高い商品を作るのはもちろんだが、スタッフが楽しく働ける環境作りを常に意識している」と話すSawatzkyさん。「来店したときにスタッフがいつも明るい笑顔で迎え入れると、お客さんも自然と笑顔になり、また来ようと思う笑顔の連鎖反応が起こる。お客さんの名前をどんどん覚えて、このコミュニティーに住む人たちが集まる『行きつけの店』に早くなりたい」とも。
営業時間は8時~18時。日曜定休。