バンクーバー・ロブソン通り近くのジャービスストリートに11月15日、ジャパニーズスタイルの焼き肉店「Japanese BBQ CHO SUN」(793 Jervis St. TEL 604-669-1222)がオープンした。経営は、キングスウェイで韓国式焼き肉店「CHO SUN」、ダウンタウンで牛丼専門店「GyuDon Ya」を展開するCho Sun Restaurant Group。
店名のCHO SUN(チョーサン)は昔の韓国名、朝鮮から。オーナーの金さんは7年前に韓国式焼き肉店をオープンした当初から「バンクーバーでは韓国式よりも日本式の焼き肉店のほうが、焼き肉のタレ一つをとっても韓国人以外の人種の方には食べやすいのでは」とジャパニーズスタイルの焼き肉店のオープンを考えていた。
店舗面積は約2000スクエアフィート。以前は居酒屋だった店内を焼き肉店仕様に改装。各テーブルの上には吸引ダクトを設置し、日本からスタッフを連れて来るなど、ほぼ1年の準備期間と初期投資をして開業した。4人掛けのテーブル席をメーンに、カウンター、パティオなど約70席を設ける。
姉妹店の韓国式焼き肉店は韓国人客が多く、「焼き肉に慣れており、火の調節に問題がないため、ガスで焼くタイプ」だが、ダウンタウン店では初めて焼き肉店を経験する他の人種のことも考え、ゆっくりと焼くことができる電気式の鉄板グリルを採用した。
韓国式の店との大きな違いは「韓国スタイルは主にカルビを提供するが、日本式の当店ではハラミ、タンなどがあること」とし、「(ホームメードの)タレもしょうゆベースで甘さを抑えている」という。肉はアルバータ産の牛を取り扱う韓国系の肉屋から仕入れるが、「日本にある焼き肉店のように柔らかい肉がなかなかないため、肉の選択には苦労した」とも。
メニューは、特上カルビ(15.95カナダドル)、キングスウェイ店でも「一番人気」という特上骨付きカルビ(12.95カナダドル)や焼き肉コンボメニュー(36.95カナダドル~)が「おすすめ」で、牛タン(6.95カナダドル)、ハラミ(7.95カナダドル)などの焼き肉の定番メニューをそろえる。そのほか、アペタイザーや麺、スープ、ご飯物にはチヂミ、チャプチェ、緑茶冷麺などの韓国料理も多く取りそろえる。
以前日本で勉強し日本語を流ちょうに話す金さん。「30年も前のことだが、日本に住んでいたとき、油を上手に取り除いたり、活用する日本食の調理法に驚いた。ここは韓国ではないので、バンクーバーでは日本のおいしいものと韓国のおいしいものを一緒に出すことが長年の夢だった。そのチャンスがやっと来て感謝で胸がいっぱい」と念願の日本式焼き肉店の出店に喜びを見せる。
営業時間は11時~24時。