バンクーバーにマイクロ蒸留所「Long Table Distillery」-約60年以上ぶり

バンクーバー初のマイクロ蒸留所「Long Table Distillery」の創設者Charles Tremewenさん

バンクーバー初のマイクロ蒸留所「Long Table Distillery」の創設者Charles Tremewenさん

  • 0

  •  

 バンクーバーで1950年代以来となるマイクロ蒸留所「Long Table Distillery」(1451 Hornby Street, Vancouver、TEL 604-266-0177)が、1月中のオープンを目指して、準備を進めている。

[広告]

 創設者のCharles Tremewenさんは、バンクーバーで自然食品を取り扱う会社の商品開発部マネジャーとして活躍していたが、「自分の好きなことで事業を起こせたら」という思いが強まり、ミシガン州立大学で蒸留技術を学び、2年半前にロケーション探しを始めた。「常にサステイナビリティーを念頭に置いてきた」Charlesさんの蒸留酒は、一つ一つ手作業で造り上げるスモールバッチ(少量生産)で、1回につき300本を製造する。

 「西海岸をイメージしたジンやウオツカを提供していく」予定で、ジュニパーベリー(ネズの実)やショウガ、フェンネルなど、地元で手に入るオーガニックの材料のほか、ブリティッシュ・コロンビア州の山脈で採れる天然水を使用する。現在、記念すべき最初の蒸留作業を進めているのは「West Coast Gin」(45~55カナダドル=予価、アルコール度数45%~46%、750ミリリットル)。

 敷地面積は2200平方フィート。蒸留器は、独・Christian Carl製の銅製蒸留器を取り寄せ、Charlesさんは「ぴかぴか光る銅製の蒸留器を眺めているだけで、わくわくする。新しいおもちゃを買ってもらった子どもが、早く友達に見せたい気持ちと同じ」と、興奮を隠せない。試飲エリアには、14席を設ける。Charlesさん自身が丁寧にやすりをかけ、ニスを塗って仕上げた木製の長いテーブル「Long Table」は、「キャスター付きにして、イベントに応じて移動できるようにした」。

 Charlesさんにとって、「蒸留作業はアートであり、完成する蒸留酒は自分の魂を込めた芸術作品」とし、「オープン後は、地元レストランシェフらとのコラボでペアリングイベントや、小規模でも地元に根付いて頑張っているビジネスとの共同イベントなどを企画して、バンクーバーを盛り上げることができれば」と抱負を語る。

 営業時間は、金曜・土曜=10時~18時(日曜~木曜=予約のみ)を予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース