バンクーバー在住の作家でアーティストのDouglas Coupland(ダグラス・クープランド)さんが1月24日、高級家具ブランド「SwitzerCultCreative」(828 W. 24th Ave., Vancouver、TEL 604-351-6150)の新作コレクションを発表した。
小説「ジェネレーションX」の原作者であるクープランドさんは、BCプレース前のテリー・フォックス像や、バンクーバー・コンベンションセンター横のオルカ像などの作品でも知られる美術家。今回のデザインについて、「自分が日々の生活で使うものを反映したコレクション。使う人が想像力を羽ばたかせることができる、生き生きとしてスタイリッシュかつ時代を超えたデザインになっている」と説明する。
「Bento Box Escritoire(弁当箱型書き物机)」(1万1,950カナダドル)と「Paint Box Escritoire(絵の具箱型書き物机)」(1万8,600カナダドル)は、「単なる『机』ではなく、浮かんだイメージを膨らませ、思考を深め、書けば書くほどもっと書きたくなる『一人で書くときの乗り物』のようなもの」というクープランドさんの書くことに対する思いを込めたという。
「The Writer’s Seat(作家の椅子)」(2,600カナダドル)は、「北海道のアートスクールに通ったとき、生け花や書道、墨絵など日本の伝統的なアートについて学び、全てのものの見方や世界観が変わった」というクープランドさんの経験を基にデザイン。「人間工学的な観点から作ったので、絵を描くにも、ブログで文章を書くにも、コンピューター仕事をするにも適している」と紹介する。
障子紙風の材料を用いた「龍安寺ランプ」(大=3,995カナダドル、小=1,325カナダドル)は、クープランドさんが1986年に実際に京都を訪ねた際に見た格子模様をイメージ。「Osaka Bookshelves」と名付けた本棚(1万7,325カナダドル)は、1995年の阪神・淡路大震災のときも壊れることのなかった棚を見て浮かんだアイデアで、「シンプルなデザインで頑丈な上、レゴブロックのように自由自在に組み立てて使うことができる」と説明する。
各商品は、WD Western Designers Furniture Showroom(#110-611 Alexander Street, Vancouver)で展示する。