ブリティッシュ・コロンビア州を中心にカナダ西部で77店舗を展開するドラッグストアチェーンLondon Drugs(本社=リッチモンド市)では現在、2月27日の「Pink Shirt Day」に向けて、「いじめ防止」を呼び掛けるメッセージをデザインしたピンクのTシャツを販売している。今年で6回目となるキャンペーンで、これまでに33万カナダドル以上を地元のいじめ撲滅プログラム運営資金に充ててきた。
「(男子なのに)ピンクのシャツを着ていた」という理由でいじめを受けていた同級生を救うために立ち上がり、「一斉にピンクのシャツを着て登校しよう」と仲間たちに呼び掛けて、「いじめ反対」を訴えたノバスコシア州の2人の男子高校生の勇気ある行動がきっかけとなって始まった「ピンク・シャツ・デー」。現在では、カナダだけでなく、アメリカやイギリスなど世界各国で「ピンク色のものを身に着けていじめ撲滅の意思表示をする日」として運動が広まり、日本でも小説家の中園直樹さんが中心となって2011年から「ピンク・シャツ・デー」の普及活動を行っている。
同社社長兼CEOのWynne Powellさんは「このシャツを多くの人に着てもらうことで、大切なキャンペーンをもっと広く知ってもらいたい」と呼び掛ける。Boys and Girls Clubs of South Coast BC代表のCarolyn Tuckwellさんは「キャンペーン開始以来、引き続き支援を受けていることを大変ありがたく思う。この資金のおかげで、私たちのプログラムに参加する子どもたちがさまざまな場面で起こるいじめに対抗し、自分自身だけでなくクラスメートや仲間たちのために立ち上がる勇気と自信を持つことができるようになった」とコメント。
Tシャツは1枚9.80カナダドル。London Drugs店頭、または「ピンク・シャツ・デー」サイトで購入できる。収益金は全てCKNW Orphans’ FundとBoys and Girls Clubのいじめ撲滅プログラムの運営資金として寄付する。