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バンクーバー水族館でワールド・オーシャンズデー、海と海洋生物保護をアピール

海岸で回収されたゴミから制作されたアート作品

海岸で回収されたゴミから制作されたアート作品

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 観光客や家族連れなど多くの来館者でにぎわうバンクーバー水族館(845 Avison Way, Vancouver 、TEL 604-659-3474)で6月8日、海と海洋生物の保護を呼び掛けるワールドオーシャンズデー記念展示が行われた。

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 ワールドオーシャンズデーは1992年に地球サミット「国連環境開発会議」で制定された「海の大切さを認識する」日。現在カナダ、日本、アメリカ、オーストラリアをはじめ世界各地で各種イベントや展示などが行われている。

 同水族館ではこの日、人気展示「ペンギン・ポイント」前で、海洋生物保護のためにサステイナブルなシーフードを選ぶことを推奨する「Ocean Wise」と、海岸に打ち上げられたごみの清掃活動「Shoreline Cleanup」のインフォメーションブースを設置。子ども向けアクティビティーや実際に打ち上げられたごみの展示、アート制作などを通して、普段の生活の中で海を守るためにできることを紹介した。

 館内ではWWFカナダが人間による海洋生物への騒音公害を紹介。来館者はコンピューターや音の出るおもちゃで、海面の音が海中の生物たちにどれほどの影響を与えているのかを学んだ。WWFカナダのJo Anne Waltonさんは「海の公害と言えば水質汚染やごみを挙げる人は多いが騒音については知る人がまだ少ない。フェリーやボート、タンカーなどの往来が水の中で生活する生き物にストレスを与えていることも知ってもらえれば」と話した。

 オーシャンズデーと知らずに来館した人も多く、記念のケーキも振る舞われた各展示ブースの前では「これからはシーフードをきちんと選んで購入したい」「ホエールウオッチングが好きだが海にいるイルカやシャチが騒音で困るならボートを減らした方がいいのかもしれない」「パイプラインが設置されたらオイルタンカーが増えるので影響が大きいのでは」などの感想が上がっていた。

 当水族館パブリックプログラム・マネジャーのJonathan Hultquistさんは「海洋生物だけでなくわれわれ人間も海から恩恵を受けて暮らしているのは明らかだし、海を守ろうという気持ちは多くの人にあると思う。バンクーバー水族館から始まったオーシャンワイズプログラムも少しずつだが確実にカナダ全土に広まっている。すぐに大きく変えられなくても、手遅れになる前に少しでも人々の考えが環境保護に向く様に続けていきたい」とイベント開催の意義を話した。

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