バンクーバー美術館前(800 Robson Street, Vancouver)に6月29日、ポップアップ・パティオ「Corduroy Road(コーデュロイ道路)」が完成し、強い夏の日差しを避けて一息つけるスペースを提供している。
普段は多くの車が行き交うロブソン通りが、期間限定でポップアップ・パティオに変身
同市が実施している「VIVA Vancouver」の一環で、オレンジ色の人工芝を張った波打つデザインの床が目を引いた「PICNURBIA」(2011年)、カナダプレースの帆を再利用して作った巨大クッションが点在する「Pop Rock」(2012年)に続いて3年目となる「ポップアップ公園」プロジェクト。
今回は、明るい色調の木材を使ったウッドデッキやベンチと、黒と黄色のパラソルを路上に並べて、ダウンタウンのど真ん中にある、通常は車の往来の激しいロブソン通りの一部を歩行者天国に生まれ変わらせ、観光客や市民が忙しい移動の合間に休憩できるようにした。
Hapa Landscape Architecture CollaborativeとFricia Constructionの共同制作によるインスタレーションで、かつて太平洋岸北西部の町で多く見られた荒削りの材木や丸太を使って作った仮設道路の表面が、コーデュロイの布地に似ているため、「コーデュロイ道路」と呼ばれたことに由来したネーミングだという。
同時に、グランビル通り(SmitheとHastingsの間)も毎週末、「VIVA Granville」と称して歩行者天国になり、路上ライブや各種イベントを開催する予定。エリア内に隠れた15個のQRコードを読み取りながら「宝探し」を楽しめる新企画「VIVA Treasure」(10時~19時、8月25日まで)も。
ロバートソン市長は「バンクーバーの活気あふれた夏は世界的によく知られている。街のエネルギーと多様性を表現できるストリートフェスティバルは多くの人が集まる場所」とし、「このプロジェクトを通して、より画期的で楽しくクリエーティブな公共スペースの利用法を提案し、年齢を問わず夏を楽しめる機会になれば」と抱負を語る。
歩行者天国は9月2日まで。