バンクーバーのUBCにある生物学博物館「Beaty Biodiversity Museum」(2212 Main Mall, Vancouver TEL 604-827-5350 )が7月に開発したポケモンカード風の生物学ゲーム「Phylo(パイロ)」が、遊びながら生物学が学べると注目を集めている。
カードに描かれたさまざまな生物を進化させたり食物連鎖をつないだりして生息環境を整えながらポイントを獲得する同ゲーム。時には対戦相手に「油の流出」や「山火事」などの災害カードで危害を加え、最終獲得ポイントを競い合う仕組みだ。ポケモンのように交換しながら自分のカードデッキを構築する楽しみも備える。
カードに登場するのは北米、北西部に生息する生物のみで、同館で所蔵するコレクションにある生物。ゲームを通して珍しい多様な生物や様々な生息環境についても学べる。開発者の一人でUBCの生物学者、David Ngさんは「8歳くらいの小さい子が120もの違うポケモンを覚えているのを知ったのがゲーム開発のきっかけ。生物の多様性と自然界が人間から受ける影響などを紹介するいい機会になるのでは」と話す。
48枚入りのスターターデッキの価格は12.99カナダドル。同館、ギフトショップで販売する。