バンクーバー市議会は9月下旬、バンクーバー建築基準法の修正案の一つ、ドアノブの設置禁止を可決。来年3月から「ドアノブ禁止条例」が執行されることとなり、連日、国内メディアや世間が物議を醸している。
「ドアノブの設置禁止」は、高齢者や障がい者など誰にとっても支障ない建物の構築のための重要な要素、アクセスビリティー、ユニバーサルデザインの考えから提案されたもの。現行の建築基準法からの修正案は多岐にわたるが、「ドアノブの廃止条例」は建築業界だけでなく、一般市民からの注目も大きく集めている。
同条例は公共の建物だけでなく、来年3月以降に新築される一般住宅にも適用され、握って回すドアノブに代わり、下げて押すなどの「レバーハンドル」が設置されることとなる。
「両手に荷物を持っていても扉を開けられる」「力を入れて回さなくても簡単に開閉できる」とドアノブを撤廃し、レバータイプに移行する利点を挙げるが、地元メディアへは「ドアは鍵を入れて回さなくてはいけなくて、あまり意味がないのでは」という読者からの意見も多数寄せられている。