バンクーバー国際空港に2月3日、初のボーイング787「ドリームライナー」が到着した。日本航空による成田=バンクーバー線。
「ドリームライナー」の愛称で知られる同機は、ボーイング社従来の機体に比べて客室内の天井が高く広々とした内装。これまでの機体に比べ約30パーセント大きめに取った窓にはシェードを使わず、客席で光量の調節が可能な電子カーテンを備える。室内の湿度を保ちつつ新鮮な空気を取り入れる空調システムや、バクテリアやウイルス対策のエアフィルター、センサーによって水が出る洗面所など衛生面にも気を配る。
LED採用の室内照明は電球よりも耐久性が良く、照明の色を多様に変化させることも可能。日本航空では3~4月は「桜」、5~6月は「若葉」、7~8月は「夏空」などとテーマを決め、それぞれの季節ならではの色で室内を飾る。
バンクーバー国際空港CEOのRichmondさんは「ドリームライナーはまさにゲームチェンジャーとなる飛行機だ。旅客が素晴らしい経験をできるだけでなく、航空会社にとっても搭載設備の素晴らしさで得ることが多いだろう」と話す。ボーイング社地域ディレクターのOrnanさんは「ドリームライナーは機体が軽く従来より20パーセント少ない燃料を使用する。新しい設備で快適な旅を提供する『マジカルで素晴らしい』飛行機だ」と自信を見せる。
日本航空では3月まで毎週月曜にドリームライナーを運航する。4月以降は毎日の予定。